スタッフ日記

古代メキシコ展 すごい!!

16世紀にスペインに侵攻されるまでの3000年以上にわたり、独自の文明を花開かせたメキシコ。ミステリーに満ち溢れた遺跡の数々、独自の死生観や信仰心は、多くの人々を魅了する。

私がマヤの暦で生きているのもその一つ。

そんなドキドキワクワクなメキシコ展が日本にやってきた!ということで、東京国立博物館に行ってきました!

こんな遺跡の量がやってくるのか!?とビックリするほど、見応えたっぷりの宝物だらけでした!

「マヤ」「アステカ」「テオティワカン」という代表的な3つの文明に分けての展示になっています。


日本の年表と比べると、マヤの時代の長さがわかります。



貴人の土偶。マヤブルーがとっても綺麗。


マヤの神話にも登場するクモザルを象った容器。

ピースしてる人がいると思ったら、トウモロコシの女神チコメコアトル神

お相撲さんではありません。球技をしている人です。

腰を使ってゴムのボールを打つ球技は命懸け。マヤの王侯貴族にとって特に重要で、戦争や人身供犠とも深くつながっていたそう。



死のディスク石彫。舌を出す頭蓋骨の周囲に、放射状のモチーフ。鼻には穴が開き、ナイフを刺したとみられる。日の出は再生を意味するとされ、この石彫は西に沈んだ太陽、死を表しているそう。

小座像。ピラミッドの中心部分で発見された副葬品。とってもちっちゃくてシュールで可愛い。

10万人収容可能な羽毛の蛇ピラミット。外壁には蛇の石碑が並びます。

羽毛の蛇ピラミットから発見さんれた長さ103mの地下トンネルに残された、荷物を運ぶ人。可愛い。

96文字の石板。キニチ・クック・バフラムの即位20周年に彫られた碑文。

天文知識や文字など高度な文明があったのがわかります。マヤ文字は今でもほぼ解読できていないぐらい難しいそうです。

猿の神とカカオの土器蓋。カカオの主産地でもあり、通貨に使われるなど重要な交易品。庶民もカカオを飲んで過ごしていたんだそう。

今回の古代メキシコ展の目玉の赤の女王とは、パカル王の王妃さまのこと。

こちらがパカル王であろう人。マヤの都市であるパレンケの王で、12歳で即位しパレンケを大国に成長させた王様です。

この時代の人が頭が長いのは、生まれてすぐ頭部が伸びるように板で挟んでいたから、なんだそう…いろいろ独特。

系譜を見るとわかりやすいかと。

マヤ暦を勉強している人だったら一度は見たことがある、この有名な石棺の蓋。図を横にすると「宇宙線を操る古代人に見える」ということで、一躍有名になった石棺。その中で眠っていた人がパカル王です!!!

こちらがパカル王の王妃さま、赤の女王。入るのも緊張するような迫力満点の一角でした。

1994年に発見されたとき、石棺の中で鮮やかな赤の辰砂しんしゃ(水銀朱)に覆われていたので、赤の女王と名付けられました。今回の展示はそのイメージから作られているそうです。メキシコ・アメリカ以外では初公開

赤の女王のマスクは、孔雀石の小片を組み合わせて作られ、瞳には黒曜石、白眼には白翡翠がはめられている。贅を尽くした装飾品たち。

発掘時の石棺の中の映像も流れていて、もう圧巻!

こちらは、10世紀ごろマヤ地域で最大の都市となった、チチェンイッツア

セノーテと呼ばれる貴重な地下水が6000もあり、人身供養を含む儀礼が行われていたと言われています。

チャクモール像。お腹の上がお皿になっており、神への捧げもの(心臓)を置いたと言われている。

スペイン征服後、先住民が記録した絵文書。サボテンの上に鷲がとまる絵は、現在のメキシコの国旗にもなってます。

エリート戦士 鷲の戦士。まさかの等身大の戦士は、めっちゃかっこよかった!

洗練された建築物、シュールで可愛い芸術、優れた暦や文字などを発展させる一方で、3000年続いた生贄文化もある。

生贄と聞くと、私たちの価値観では残酷で野蛮なというイメージになってしまうけど、きっとこの歴史はもっと奥深くて、見えてないことがたくさんあるんだろうな。人は今の時代が最先端だと思っているけど、きっと違う。

彼らの世界観をもっと知りたい!と思いました。

とにかく頭がパニック!

もう一度行ってこようと思います!まだの方はぜひ!!

福岡大阪にもまわるそうです!

そして・・・9月にこの遺跡の地、メキシコへ行って参ります!
また報告します!

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それぞれの紋章の解説>>

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