今年は、弘法大師空海がご誕生されてから1250年という節目の年。
和歌山県にある高野山へ行ってきました。1200年前に弘法大師空海が開創した真言密教の聖地です。
高野山とは存在する山の名前ではなく、和歌山県の1,000m級の峰々の中にあります。
金剛峯寺を含む117を越える寺院に壇上伽藍や奥の院など、高野山全域が寺の境内地となっており、歴史を物語る一大宗教都市です。
総本山金剛峯寺
こちらが総本山金剛峯寺。平安時代のはじめに空海によって修禅の道場として開かれた場所です。
奥に見える門、昔は天皇と皇族、高野山の重職だけがくぐることを許された神聖な門だそうで、ちょっと緊張してしまいました。
標高の高い高野山は、まだまだ寒くて桜が見頃でした。まさかまだ桜が見れるとは!
歴史を感じさせる大主殿
蟠龍庭(ばんりゅうてい)。約140個の石と2,340平方メートルの面積は、石庭として国内で最大級だそうです。
奥の院
一の橋から約2Kmに延びる参道の両側には、20万基以上の墓石や供養塔が並んでいます。ここはまだ途中。
ここ奥の院には、名だたる戦国武将たちの供養塔があります。
織田信長・豊臣秀吉・浅野長政・石田三成・明智光秀・本多忠勝・柴田勝家・平敦盛・上杉謙信・武田信玄・伊達政宗・井伊直政・薩摩島津家・前田利家….etc….徳川家霊台は金剛峯寺の裏側にありました。
戦いを繰り広げた武将たちも、高野山を攻めようとした人たちまでも、ここで寄り添うとても不思議な場所。
そして、浄土宗の開祖 法然上人や浄土真宗の開祖 親鸞聖人の供養塔も。
なぜ敵同士がいるのか・・・。宗派の違う開祖もいるのか・・・。
恥ずかしながら勉強不足のまま行き、帰ってから読みあさる。いつものパターン。
するとめちゃくちゃ面白い!
感動!
ここで私なんかが説明しちゃだめだと思ぐらい、時代の背景や仏教思想の変化、日本古来の信仰が加わり、いろいろな出来事が織り成され、長い歴史ができてきた。
今まで感じたことがないぐらい、わくわくする世界。
(みんなで弥勒仏を待っている☆っていいな!)
海外からの観光客の方がたくさんいらっしゃっていました。この景色がどのように映るんだろう。
銀龍の除災招福の御守りが特別だと聞き頂いてきました。
表に招福の龍、中にお大師様の御影、
裏に極楽浄土に住む迦陵頻伽(かりょうびんか)と呼ばれる鳥(仏教における想像上の生物)が刻まれています。
カッコいい!
この御廟橋から向こうが今でもお大師様がいらっしゃる霊域。この橋が結界です。
奥に見えるのが燈籠堂。千年近く燃え続けている「消えずの火」があり、地下にはお大師様の御影を拝むことができる場所もあります。
ここから先は本当に氣が違う!
昼と夜2回訪れましたが、真っ暗な夜の方がいろいろ寝静まってて穏やかな感じがしました。
宿坊 蓮華定院
117の寺院のうち、52の寺院が宿坊となっており、今回はこちらの宿坊 蓮華定院に泊まらせて頂きました。真田家ゆかりの寺院だそうです。
庭園が本当に美しく
宿坊内はとても広くて、迷子になってしまうほど。
夜のお勤めは、座禅。
高野山の精進料理は、肉や魚などの生臭物だけでなく、ねぎ・らっきょう・にら・にんにく・たまねぎといった、においの強い野菜も使わないのだそう。
精進料理と聞くと、足りるかな?味あるかな?と心配していましたが、盛り付けも美くしく、おもてなしの心がこもった最高のご馳走でした!
長くなってしまったので、
メイン?の壇上伽藍↓と十戒の模様は次回お届けします!