壇上伽藍
金剛峯寺から少し西に向かうと、壇上伽藍という一画があります。この伽藍地区全体が世界遺産となっており、高野山の核となる場所です。
根本大塔
根本大塔は、高野山のシンボルともなっており、弘法大師空海が高野山をご開創され、密教の根本道場として真っ先に着手したのがこの塔です。
大きすぎて写真に撮るのが難しい!
根本大塔の中に足を踏み入れると、仏の世界に迷い込んだ気分になるほど、仏像の美しさに見惚れてしまします!
↑曼荼羅の世界、この立体曼荼羅の迫力をぜひ動画で観てみてください!!TOPPANさんの素敵な画像をお借りしました。
こちらの桜も満開!
大師教会本部
こちらが高野山真言宗の布教等の総本部だそう。
阿闍梨さまより法話を聞き、十箇条の戒め菩薩十善戒を授かることが出来ました。
授戒を受ける前に、塗香(ずこう)でお清めをします。
右手の中指に塗香を少しつけて、
指先を唇にあてる → 口業の清め
指先を額にあてる → 意業の清め
指先を胸にあてる → 身業の清め
両の手をすり合わせ、体全体につける
※塗香とは、香木などの香原料を細かいパウダー状にし混ぜ合わせたお香。儀式の際に心身を浄める時や香り付けに使われるものだそうです。
真っ暗な部屋の中で聞く阿闍梨さまの法話。
戒とは、○○してはいけないというルールではなく、戒を実践することで、自分の中にあるほとけさま心を育てること、だそう。
不殺生(ふせっしょう):生きるものを殺さない
生けるものはみな同じ命を持ち、同じ命を皆が分け合っている。その生命をより良く生かしていこう。
不偸盗(ふちゅうとう):盗んではいけない
奪って誰かを悲しませるより、むしろ与えて喜んで貰った方が、我々の心もまた満ち足りる。
不邪淫(ふじゃいん):倫理を失った関係を持ってはいけない
相手への気づかいや思いやりのない関係は、最終的にお互いを不幸にしてしまう。
不妄語(ふもうご):嘘をついてはいけない
嘘をついて人を悲しませるより、暖かな言葉を人に伝えたほうが自分のこころもずっと気持ちが良い。
不綺語(ふきご):お世辞など、無益なことを言わない
ことばを飾れば飾るほど、自分の真意からは遠く外れ、まごころも相手に伝わらない。
不悪口(ふあっく):悪罵しない
日本語はとても美しい言葉なのに、相手を不快にさせる言葉を遣えば、瞬く間にいさかいが生ずる。逆に優しい言葉を遣えば、周りを和ませてくれる。
不両舌(ふりょうぜつ):二枚舌を使わない
いつしか信用も失う。顔色をうかがってその場を取り繕うのでは無く、本当のこころから出る言葉、「おもいやりのある言葉」を話そうと心がけるべき。
不慳貪(ふけんどん):むさぼらない
物質社会に生きるわたしたちは、生活を便利にしてくれる「物」によって豊かさを享受している。幸せの価値を金銭で測り「お金さえあれば幸せに暮らせる」と多くの人が勘違いしている。何が求められているのか深く考える必要がある。
不瞋恚(ふしんに):怒らない
悪いのは本当に相手だけなのか。一時の怒りに我を忘れると、取り返しのつかない事件を起こしかねない。自分の心の深いところにあるおだやかさを思い出すこと。
不邪見(ふじゃけん):間違ったものの見方
常に自分は偉く正しいけれど、「周りの奴は馬鹿だ」と思っている。そして悪いことは全て「馬鹿な周囲」のせい。落ち着いてものごとを正しく見極める目を持つ。
ずっと○○してはいけないという世界だと思っていた私。なんだかとっても優しいお言葉。自身のこころがどうであるかが大切に生きていきたいと思いました。
立里荒神社
弘法大師空海が高野山を開創する際に、ここからスタートしたと言い伝えられている場所。
海抜1260メートルの荒神岳北の峯山頂に鎮座するこの場所。山道をひたすら登り、着いた頂上はひんやりして気持ちがよかったです。
弘法大師空海はここを歩いて登ったということですよね・・・。
眺めが最高!
金剛山・大天井ヶ岳・山上ヶ岳・大日山・稲村ヶ岳・大普賢岳・弥山・八経ヶ岳などが見渡せるそう。
つづら折りで続く石段と木製の鳥居。10分ほどかけて登ります。
とにかく長い!!
光っちゃって見にくいですが、拝殿の軒は以前からあった杉の木を切ることなく、軒を繰り抜いて貫通させています。
とにかく氣持ちの良い場所でどこを写してもキラキラでした!
高野山を訪れた際には、ぜひ寄ってみてください!