- どうして人は石に惹かれるのでしょう?
- 地球の構造について知ってみよう
- 石の故郷はどこ?
1. どうして人は石に惹かれるのでしょう?
磨けばこの世のモノとは思えないほど美しく輝く宝石。あらゆる人の望を叶え、人を守る魔法の石。地球を一番近くに感じる事ができ、最先端の化学技術にも使われる素材。どれも石が持つ魅力です。
人類は石と歩んできたと言っても大げさでない程、身近な存在です。現代の人間だけでなく、古代の人々もその神秘的な力に魅了されてきました。そんな石たちは一体どこで生まれ、どんな環境で形になっていくのか?その秘密を紐解いていきたいと思います。
2. 地球の構造について知ってみよう
地球内部は中心の核とマントルそれを覆う地殻で出来ています。内核は6000度と400万気圧という高圧の環境で、鉄やニッケルの個体で出来ていると言われています。外核は鉄とニッケルの液体金属で構成され、その外側にあるマントルは地球の80%を占め上部は、かんらん石、下部はマグネシウム、酸化物で構成され2900kmもの厚さがあります。更にその外側に地殻があり厚さは7km~40km、その上に私たちが住んでいます。
3. 石の故郷はどこ?
実は石は4000種類以上もあるので一概にここで生まれる!とはなりませんが、主に地殻とマントル部分で誕生します。マグマが冷えて固まった石、もともとあった岩石が地中の熱と圧力で別の石へと生まれ変わったり、風化や浸食によって砕かれた石が海の底で堆積して固まったりと様々です。
私たち手にする事ができているのは、地殻で生まれた石や運よくマントルで誕生した石が地殻まで運ばれてきたものばかりです。私たちが知る事ができない未知の石たちはマントルにはたっぷりとあるんです!まさに宝の山ですね♪
地下に宝の山があるなら、どんどん堀に行ったらいいのでは?と思うのですが、地底世界は厳しい環境が広がっています。例えば宇宙空間は密度が非常に低いので、はるか彼方まで探査機や人を向かわせる事が可能ですが、地球は硬く、密度も高い鉱物で出来ているので、到達する事が難しいのです。人類が本気で掘った穴ですらまだ12km程度なんです……。
私たちが手にできる石たちは全て、地球が採取できる場所へと動かしてくれた奇跡の石たちなんです。
そして未だまだ見ぬ神秘の世界は私たちの下に広がっています。これからも新しい石がどんどん発見されると思うとワクワクしますね。
続く。